はじめに
この記事は、カメラやスマホの「設定」だけに絞って、撮影前に整えておきたい基本をまとめたものです。グリッド、絞り(F値)、シャッタースピード、ISOの関係を理解し、明るさと表現をコントロールしていきます。
使用した機材・アプリ
- 📷️Fujifilm XF10
- 📷️SONY a7Ⅱ FE 3.5〜5.6 / 28〜70
- 📱iPhone カメラ
ステップ解説
STEP1:グリッドラインをつける
カメラ(またはスマホ)のグリッドラインをONにします。iPhoneの場合は、設定アプリのカメラ→グリッドと水平をオンにしてください。Androidは機種にもよりますが、カメラアプリの設定からグリッドを表示できる事が多いです。
フレーミングの基準ができ、水平・垂直やバランスが取りやすくなります。また、構図を意識して撮るときの参考となります。

STEP2:F値(絞り)を決める
・風景など全体をはっきり撮りたい:F8〜F11
・背景をぼかしたい:F2.8程度
・バランス重視:F4〜F5.6
作りたい見え方(全体のシャープさ/背景のぼけ)に合わせてF値を選びます。

STEP3:シャッタースピードとISOで明るさを整える
カメラに入る光の量は、絞り × シャッタースピードの組み合わせで決まり、仕上がりの明るさはISOで調整します。
シャッタースピード:分母の数字が大きいほど速く、取り込む光が減ります。
・目安:1/125〜1/250秒
・動きを止めたいときは分母を大きく(速く)、水の流れを表現したいときは分母を小さく(遅く)します。
ISO:貯めた光の量に対して仕上がりの明るさを決定します
・昼間:オートまたはISO400〜800が目安
・屋内や夕方:ISO800〜1600ほどあるとよい

ワンポイントアドバイス
・まずはグリッドON → F値を目的に合わせて選ぶ → シャッタースピードとISOで明るさ調整という順で整えると迷いにくいです。
・絞り×シャッタースピード×ISOの関係を意識すると、同じ場所でも「くっきり」から「やわらかいボケ」まで表現を切り替えられます。